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エキノコックスは、人と動物に共通する感染症で、日本では毎年、北海道で10人から20人程度の患者報告があります。
エキノコックスに感染したキツネや犬の糞便により汚染された食物・水などを、人が偶発的に飲み込むことにより感染します。
症状が現れるのは、感染してから10年前後です。

平成26年には愛知県でも感染された犬が見つかっています。

主にキツネや犬を終宿主、野ネズミを中間宿主に生活環が広がっていましたが、最近はブタ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ラクダなども中間宿主と言われています。


キツネやイヌは通常無症状ですが、多数寄生すると下痢や血液を含む粘血塊を排出する場合もあります。
一方、人間の場合は、感染後5~10年は無症状ですが、肝臓で病巣を形成し、肝機能障害が進みます。
通常は発症後6ヶ月で重度の肝機能不全に陥り、黄疸や腹水や浮腫を併発し様々な臓器に転移して死亡します。

飼い犬や猫がエキノコックスに感染しないためには、予防薬の投与が望ましいといえます。


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