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エキノコックスという寄生虫が主に肝臓に寄生しておこる病気で、日本では北海道に多いといわれています。
エキノコックスは、自然界においては、主にキツネと野ネズミに寄生していますが、犬や猫、人にも感染して、
人体内でその幼虫が肝臓などで増殖し,放置すれば90%以上が死亡する深刻な病気をと言われています。
しかし、犬や猫に感染しても、犬の場合はほぼ無症状で、猫の場合は軟便や下痢程度でしかありません。
ただし、多数寄生すると下痢や血液を含む粘血塊を排出する場合もあります。
問題は、何らかの形で、感染した犬や猫のフンが、人の口に入った場合です。
犬や猫のフンなんて、人の口に入んないよ~
私もそう思うんですが、それでも毎年、日本でも感染者がでているわけで、全く皆無ではないわけです。
人間の場合、症状が現れるのは、感染してから10年前後です。
感染後5~10年は無症状ですが、肝臓で病巣を形成し、肝機能障害が進みます。
通常は発症後6ヶ月で重度の肝機能不全に陥り、黄疸や腹水や浮腫を併発し様々な臓器に転移して死亡します。
今までは、主にキツネや犬を終宿主、野ネズミを中間宿主に生活環が広がっていましたが、最近はブタ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ラクダなども中間宿主と言われています。
人間に感染すると死に至る病気なので、ペットへの感染は防ぎたいものです。
飼い犬や猫がエキノコックスに感染しないためには、予防薬の投与が望ましいといえます。
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